海藻のヌルヌル、あのぬめり成分のことです。
コンブやわかめ、もずくなどの海藻の表面はぬるぬるとしてすべりがよくなっていますよね。フコイダンの正体はこのぬめりなのです。潮の満ち引きなどで海藻たちが陸に上がったとき、乾かないようにしたり、波に流されたりしたときに傷つかないようにしたり、万が一傷ついてもその傷口からばい菌などが入らないようにバリアしたりなどの役割があります。このフコイダンという成分が海藻の葉の部分にある粘膜管から分泌されているということを1913年にスウェーデンの学者が発見して以来、研究が進められてきましたが、複雑な構造であること殻分析が難しいものとされてきました。フコイダンの大きな特徴のひとつとして、フコイダンは多糖体といわれ、フコース・ガラクトース・ウロン酸・キシロース・硫酸基という成分で構成されています。
がん細胞を死に追いやる効果が報告され、一気に有名に。
そんなフコイダンが突然注目されたのは1996年、アメリカで発表された論文によるものでした。「がん細胞を入れたシャーレにフコイダンを浸したら、がん細胞が死滅した」というもの。その後日本でも、日本がん学界による「フコイダンの抗がん作用」の研究報告が発表されました。ここでは、ほかの正常な細胞には影響を与えずに、がん細胞だけを自然死に導くという「アポトーシス」という作用を促す効果があるというもの。その後、世界中で100以上の論文が発表されるなど、がんに効く自然の成分として最も注目されるもののひとつとなっています。